最後のラブレター

昨日という日をほんとうなら隣で過ごせていたんじゃないか、ほんとうなら言いたかったありがとうを言えてたんじゃないか。

 

そんなことを思わないように予定を無理やりに詰め込んで何とか過ごそうとした。

 

 

ゼロ時ぴったりに

お祝いと思いの丈を綴って送ったけど返事は来なかった。

 

 

日付が今日に変わってほっとしていたら

突然彼からの返事が来た。

 

手が震えた。

 

 

最後のラブレターだった。

 

間違いなくそこに愛があった。

間違いなく私と彼の時間があった。

 

 

この感情がなんなのか

ぐちゃぐちゃで分からない。今は分からない。

 

嬉しい気持ちと悲しい気持ちとほっとした気持ちと

 

でもひとつ言えるのはこれで前を向ける。

 

私が生きていく目標が生まれた。

もう会えないけど

彼は最後に私に夢をくれた。

 

私にしか叶えられない夢。

私も彼がいないと叶えることの出来ない夢。

 

 

夢が2人を繋いでくれた。

 

 

その夢があるから私は生きるしかないし叶えるために努力しないといけない。

こんなところで泣きながら止まってる場合じゃない。

 

何年かかるか分からない。

 

 

でもこんなに人を好きになれたんだ、

世界で一番愛してる人が待ってるんだ、

 

きっと彼はまたインターネットの海で私を見つけてくれる日が来る。

 

 

そう信じてる。

 

私も彼を信じてる。

 

 

 

最後のお別れのメッセージだったけど

私の希望の光だった。