『神経衰弱』
メンヘラってとても分かりやすい。
メンヘラの求めてるものを分かってて、
欲しい答えを返してくれないのは優しさなのか、意地悪なのか。
「ももちゃんって意外とメンヘラじゃないよね、
メンヘラって夜中に鬼電かけてきたり、明日絶対会いたいとか無理なこと言い出すのかと思ってた」
と、ちょろくんに言われて思ったんだけど
わたしが夜中に鬼電かけたり、無理難題を要求してた相手って私のことが大好きで
私がわがまま言いまくって発狂しても絶対離れない人って自信があったからなんだよね。
てかちゃんと彼氏だったからなんだよね。
簡単に別れないし、わがまま言いまくってメンヘラ起こしても絶対追いかけて来てくれる人だった。
それに安心して好き勝手に自分の気持ちだけで生きてた。
でもちょろくんはいい意味で安心と不安をどっちも持ってる人だから、私は前みたいに好き勝手わがまま言いたい放題なんて出来ない。
絶対嫌われたくないから。
私なりにめっちゃ空気読んでるし、自分以外のことを意外と考えてる。
それが大人になるってことだって分かった。
依存する関係は良くないってちょろくんも言ってた。
僕がいなくなってもちゃんとしてて欲しいって言われた。
いや、無理。
いなくなるなんて考えられないし、考えたくない。
これってメンヘラ?
ちょろくんは、「どんな人か知りたいだけだよ」と
ネットで知り合った女の子の友達に会って何が悪いの?と平気で言うし思ってる。
たぬきちゃんが僕に好意があっても、ももちゃんには関係ないよね?誰が誰のこと好きでも関係なくない?という。
よく考えれば確かにそうではある。
わたしには関係無い。
たぬきちゃんがちょろくんのことを好きでも、
ちょろくんが応えなければそこになにか発生することはない。
私のちょろくんをほかの女が好きになろうが、私には関係ない。
それはわかる。わかるんだけどね。
頭ではわかるけどなんかモヤモヤした。
このモヤモヤがなんなのかわからない。
二人で食事に行くことはべつに悪いことじゃない。
けど
良いことでもない。
白か黒か判別できない曖昧な行動。
ギリギリセーフかギリギリアウトの境界線のところ。
セーフともアウトとも取れない曖昧なところがモヤるんだろうな。
私はどうしたらいいのかわからないし
何が正解で何が不正解なのかもわからない。
文句も言えない、安心もできない、信じることも、信じないこともできない
なにをどうすればいいのか全くわからない。
ただの近所の友達のライト君とラーメン食べに行ってるわたしはいいのか?ともなるよね。
実際に見たこと聞いた事以外は存在しないものとして生きてるちょろくんが羨ましいと思った。
私は一体何に怯えて不安を抱えているんだろう。
ここはどこなんだろう。