『お父さんの日記』

お盆休みは実家ですごした。残り2日は自分の家でのんびりしようかな。

 

お父さん元気になってたけど、足は相変わらず辛そうだった。

 

靴紐が取れてるよって結んであげようとしたら

いい。自分で出来る

と言って自分でやったり、ご飯屋さんに行く道中に、車椅子乗ればいいのに。と言ってきた人がいたけど

 

大丈夫です。まだ歩けるから。

と言っててかっこいいな。と思った。

 

 

 

私は普段会社でも誰とも会話せず、家でもずっと独りでぼーっとしてる事が多いから

久しぶりに会う親戚とかに気疲れしてぐっすり寝た。

 

 

お父さんと焼肉を食べに行った時に

あの人とは仲良くやってるの?

と聞かれた。

 

 

前は私からこないだどこどこに行ってきてね、とかなになにを食べにいってきた!

とか話してた。

 

何も言わないから

向こうから聞いてきた。

 

 

うん、まぁ。わかんない。

 

と答えた。

 

 

 

まぁ、でもこんな私だし、子供みたいなメンタルから卒業しろって言われてる。

 

 

と色々話したら

 

 

ももに幸せになって欲しい。それだけなんだよ。

後悔はしないように。

ももが選んだ人を否定する気は無いが、

自分を価値のないものに仕立て上げるのはよくないよ。

と言って古い日記帳を見せられた。

 

 

もう何十年も日記を書いているらしい。

全然知らなかった。

 

私が生まれた日の日記を見せてくれた。

 

 

なんと私が生まれた日

お父さんは死にかけで入院中だったらしい。

頭のいいお父さんからは想像もできないほどの語彙力だった

 

生まれた!うれしい!やったー!よかった!

 

と書いてあった笑

 

早く退院したい。とも書いてあった。

 

 

お父さんが私に何を伝えたいのかはわかった。

 

 

 

私という人間が生まれた時涙を流して喜んでくれた人がいる。

簡単に命をあきらめるようなことする前に1度それを思い出して欲しい。

 

 

その日記を見てなんかくよくよしてるのが馬鹿らしくなった。

 

誰かも分からないライバルに焼きもちを焼いていたこと。

連絡が来ないこと。

もう私のことをどうでもいいように扱う彼。

 

 

 

 

私は私をいちばん大切にしなきゃいけない。

ダメになったらその時考えればいい。